ブライダルカメラマンになるためにはどうすればよいですか?
という質問を知人からされました。
私は即答しました。
「求人サイトでブライダルカメラマンを募集している撮影会社に応募すれば良いよ!」
「多分、受かるから!」
「そしたら、ブライダルカメラマンになれるよ!」
です。
はい。これ事実です。
今はコロナの影響でブライダル撮影の需要は減っていますが、ブライダルカメラマンって常に人手不足なんです。
皆さんにお聞きします。
ブライダルカメラマンになるために必要な資格ってありますか?
ブライダルカメラマンになるための試験ってありますか?
そうです。資格も試験もありません。
そして、その名刺を持って自信満々に「私は、ブライダルカメラマンです。」といえばブライダルカメラマンになれるんです。
簡単ですよね~。誰でもなれますよね~。
た・だ・し・・・
そんな上っ面だけのブライダルカメラマンにはなりたくないですよね。
なったからには素敵な写真を撮りたいし、お金も稼ぎたい!
そう思うのが自然の流れです。
そのためにどうするかというと・・・
まずは撮影会社に入社し、結婚式撮影の基礎を学びます。
先にもお伝えした通り、ブライダルカメラマンは人手不足のため、最低限のコミュニケーションが出来ればきっと受かるでしょう!
正直、初心者の方でも先輩カメラマンと同行し、どういった感じで新郎新婦と接しているか?どこで撮影しているか?
という事を数回見れば、同じ会場であれば大体撮影できるようになります。
言ったら、流れ作業的な感じで撮影しているカメラマンは多いと思います。
そして、殆どのカメラマンは撮影単価も安いです。
毎週末の様に撮影をしているのに、給与は月20万程度・・・という社カメ(社員カメラマン)が殆どなんじゃないかな~と思います。
カリスマ性のあるカメラマンは1本のギャラが5~10万だったりしますが、そんなのは稀で、実際にいたとしても、社カメではなくフリーカメラマンになってしまうでしょう。
ブライダルカメラマンが常に人手不足の理由
上記にも書いたように以下の2つが要因となっています。
1.大変な割にもうからない
2.ブライダル撮影は副業という位置づけ
1.大変な割にもうからない。
これはブライダル業界の構造そのものに問題があります。
結婚式はマージンぼったくり業界ですww
原価から50~60%のっけて請求するのは当たりまえ。
ブライダルカメラマンの1本のギャラが3万円だとしても、上代(売値)は10万円だったりします。
私もカメラマンだから分かるのですが、結婚式1本撮影したら疲労困憊です。
最低5万円はもらわないと割に合いませんが、社カメだと1本2.5万円程度が相場だと思います。
駆け出しのころは良いですが、ある程度経験を積んだカメラマンは、ブライダル撮影を続けるのはしんどくなる傾向にあります(>_<)
2.ブライダル撮影は副業という位置づけ
ブライダルカメラマンといっても、結婚式の撮影だけをしているわけではありません。
平日は企業案件などの撮影をしたり、前撮りをしたり・・・
または、私の様にWebディレクターなどブライダル撮影とは全く違う仕事をしている方が殆どだと思います。
「結婚式は、土・日・祝日の撮影がメインで、平日は撮影がないから何もしてません!」
というカメラマンはいません。
そのため、平日の企業案件などの撮影で生計が立てられるようになると、ブライダルカメラマンを辞めてしまう方が結構いるんです。
もちろん、ブライダル撮影が大好きでその道を極めているカメラマンもいますが、ブライダル撮影だけでは私の様に家族4人を養っていくのはほぼ不可能ですね。
以上、この2点が人手不足を生んでいる理由かなと思っています。
最後に・・・
色々好き勝手に書きましたが、私は42歳で、来月には43歳になります。
撮って出しエンドロールの撮影自体は楽しくて好きですが、今はコロナの影響で撮影がゼロです。
ブライダル撮影と今後どう向き合うべきかを真剣に考えなければいけないタイミングなのかな~と考え始めています。
コロナウイルスが収束しても、確実に結婚式をする方は減るだろうし、全盛期の様に撮影依頼が入ることはしばらくないだろうな~とか・・・
撮影をしていないと、どうしてもネガティブな感情がわいてきてしまいます(>_<)
でも、辛い状況はみんな同じです!
今はとにかく耐える。
そしてその先に敷かれたレールに乗って加速したいと思います!
それでは。