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エンドロールはどこまで撮るかではなく、何を撮るかだ!

苦言を呈します!

今回は全ての新郎新婦さんに読んでいただきたい内容です。

それは「エンドロールはどこまでの映像を入れて作るのが良いか?」という事です。

このことをいつブログに書こうかウズウズしていました(笑)

この問いに対して私は明確な回答があります!


Q.エンドロールはどこまでの映像を入れて作るのが良いか?
A.エンドロールはどこまで撮影するかは重要ではなく、何を撮るか?が全てです。


ん? これだと答えになっていない??
よくわからない? 結局どこまで撮るの?

って声が聞こえてきそうですが、これが私の揺るぎない答えなのです。

これでは納得できないと思いますので、詳しく説明していきます。

まず、なぜ「エンドロールはどこまでの映像が入るのか?」という質問が出てくるのかというと・・・これは会場や撮影業者の商品プランが影響しています。

会場や撮影業者のほとんどが、披露宴のどこまで撮影するかにより商品の価格を変えているのです。

1.メイク~挙式までの映像で作るエンドロール
2.メイク~披露宴入場までの映像で作るエンドロール
3.メイク~披露宴乾杯、ケーキカットまでの映像で作るエンドロール
4.メイク~披露宴中座までの映像で作るエンドロール
5.メイク~披露宴再入場までの映像で作るエンドロール

細かく分けると上記の5つのような感じでしょうか。

この5つのエンドロールが商品プランとして存在し、1.⇒ 5.になるにつれ金額が上がっていきます。
また、1.と2.はカメラマン1名が撮影と編集を兼任するが、3.~ 5.はカメラマンと編集者が分かれるため、その分人件費がかかるため商品代金が上がります。
このように会場や撮影業者は撮影時間が長ければ長いほど金額が高くなっていくのです。

一方で、当社のエンドロールは一律「65,000円」です。
どこまでの映像を入れるかによって金額を変えることはしていません。

そうすると「長く撮影してもらった方がさらにお得!」という考えになるかと思います。

ただ、実際はそうではありません!
披露宴の後半まで映像が入ることで素敵な映像に仕上がるというのは幻想です

披露宴の再入場まで撮影することの唯一の良い点が、お色直し後の衣装が映像として残せる。という事ぐらいでしょうか。
※これが新郎新婦にとって重要なことかもしれませんが・・・

私は、披露宴の再入場まで撮影することは多々ありますが、あえて、映像に再入場の映像を使わないこともあります。

なぜ撮影したのに使わないのか?

なぜなら、その撮影した映像よりももっと良いシーンがたくさん撮れたからです。
エンドロールは4-5分程度の曲に合わせて編集します。そのために沢山のシーンをカット割りで撮影していきます。

もちろん、撮影したすべての映像をエンドロールに入れるわけではありません。
撮影した映像で、どのシーンをエンドロールに使うかはカメラマンの判断にゆだねられます。

例えば、こういうケースがあります。

挙式会場が暗く、新郎新婦にしかスポットライトが当たらないため、ゲストの表情が全く撮れない。
その場合、私はエンドロールに挙式のシーンはほとんど使いません。
その代わり、挙式前の映像や披露宴の映像をメインにエンドロールを構成します。

もし当社も撮影範囲によって商品プランが決まっていたとして、メイク~挙式までのシーンでエンドロールを作るプランを新郎新婦が選んでいたと仮定します。
そしたら、暗いシーンばかりの映像でエンドロールを作らないといけなくなるのです。

本当は挙式のシーンは使えるレベルではないのにプランの縛りがあるため、披露宴の映像が使えない。という事が実際に起きるのです。これってバカげてますよね。

もちろん逆もあります。

披露宴の再入場までのプランを購入した新郎新婦には「絶対に再入場の映像を使わなければいけません」
もし、あまり良い映像が撮れなかったとしても、エンドロールに入れないとクレームになりますから。

これってどう思います???

私は500件ぐらいのエンドロールを撮影してきていますが、毎回どのシーンを使うかは事前に殆ど決めていません。
当日の雰囲気やインスピレーションを大切にし、その場その場で「これだ!」と思うシーンを抑えていきます。

撮影したデータを見ながら頭の中で荒編集を始めます。確実に良くないシーン(エンドロールに使わないシーン)の場合はその場で削除します。
そして、披露宴の合間に編集をしながら、あのシーンが欲しい!とか今回は再入場までのシーンがあった方がよりよくなるな!とか考えながら撮影と編集を繰り返しています。

ここまで読んでいただけたら、なんとなく分かっていただけたると嬉しいですが、最後にもう一度言います。

エンドロールは、どこまで撮影するかではなく、何を撮影するかに尽きます!

それでは。

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